Green Day – Wake Me Up When September Endsで英会話
Green Day – Wake Me Up When September Endsで英会話
今回は Green Day の名曲 Wake Me Up When September Ends のMVを通して「戦争」について考えてみました。
今までいろんなMVを観てきましたが、間違いなく僕の中でナンバーワンです。
何度観ても心を打たれます。
映画やドラマを始め、戦争を扱った素材には2つのメッセージがあると思われます。
①戦地に赴く兵士たちを英雄として描き「愛国心(patriotism)」を煽るもの
②戦争によって家族や愛する人との別れを描くことにより「反戦(antiwar)」を訴えかけるもの
今回の♪Wake Me Up When September Ends はビリー・ジョー・アームストロングが幼い頃亡くした父親を思い出し書いた曲だそうです。
家族や愛する人を亡くす痛みをMVの主人公(女性)に投影している、そう考えると間違いなくこの映像は後者の反戦を描いた物であると思われます。
歌詞に関しては素晴らしい和訳サイトが数多くありますので、今回はMVの冒頭と途中のカップルの会話に焦点を当ててみたいと思います。
リスニングトレーニングにもなると思いますので、まずは下の英文をみないでどれだけ聞き取れるかチャレンジしてみてください!
Green Day – Wake Me Up When September Ends
どうですか?
聞き取れましたか?
日本語訳と共にチェックしてみてください。
※日本語訳は意訳しています
0:07 ~
(Boy)
Come here.
おいで
You know, they say life’s short.
人生は短いって言うだろ?
They say you wake up one day… on the day.
ある日、目が覚めると…
All your dreams and everything you wished for and you wanted … gone just like that.
今まで夢見てきたことがすべて一瞬で消え去るんだ
People … people get old and, you know, things change and situations change and …
人は皆、年を取り、様々なことが変わってく
What I want is, I just, I want this moment right now this day.
俺はただ、今この瞬間
My feelings for you.
君への想い
The way you look right now.
君の表情
The way I look at you.
そして君のそばにいられる状況が
I just want this to last forever. You know?
永遠に続いてくれればいい
(Girl)
I know it will.
きっとそうなるわ
I mean, no matter what, we’ve always had this and had each other.
だって何があっても今までずっと一緒だったんだから
Nothing can change that.
これからもそうに決まってる
But, uh, I just want you to know, no matter what, you always have somebody here for you.
でも、これだけは覚えておいて
たとえ何があっても、あなたのそばには
Always, uh… I’m never gonna leave you.
いつも私がいるってことを
Never gonna leave you.
ずっと一緒よ
I love you.
愛してる
(Boy)
I know. I know.
分かってる
※I love you. と言われたら、Love you too. と返してあげてください。
I know. だけだと言われたほうはちょっとガッカリかも…
(Girl)
Don’t ever leave me.
どこにもいかないで
(Boy)
I won’t.
ああ
(Girl)
Don’t ever leave me.
約束して
(Boy)
I won’t. I won’t.
もちろんさ
★このタイミングでアルペジオのイントロとか、やばすぎるっしょ!
もう鳥肌が引かん・・・
3:06
(Girl)
You didn’t … tell me you didn’t do it.
お願い…違うって言って
(Boy)
Do what?
何が?
(Girl)
Tell me you didn’t do it.
嘘よね?
(Boy)
Do what?
だから何が?
※ちょっと聞き取りにくかったです
(Girl)
Tell me you didn’t do it, please, please tell me you didn’t do it.
お願いだから 嘘だって言って!
Oh my god, oh my god, oh my god, oh my god…
本当なのね…
Please don’t do it. Please don’t do it. Please …
行かないで。お願い…
How can you do this and didn’t tell me.
どうして勝手に決めるの?
(Boy)
Don’t do this. Don’t do this. I wanted to tell you.
頼む。泣かないでくれ。話そうと思ってたんだ
(Girl)
I love you so much…
愛してるのに…
(Boy)
I love you too.
僕もだ
(Girl)
No …
やめて…
(Boy)
Oh, stop. Stop. Just listen.
お願いだ。聞いてくれ…
(Girl)
How can you do this to me? How can you do this?
Oh my god…
どうしてなの?ヒドイわ…
(Boy)
Well, I thought of all the people, you’d understand.
君なら理解してくれると思ったのに
Why don’t you understand?
なぜ分かってくれない!
I did this for us! I did this for us!
国のためなんだぞ!
This is supposed to make easier!
当たり前だろ!
I thought you’d be proud of me!
どうして誇りを持ってくれない!
I thought of at least all the people!
アメリカのために戦って
You don’t understand why I did this!
何が悪いって言うんだ!
(Girl)
Oh god, oh my god…
どうして…
この後の映像からも海軍に志願したことが分かります。
そして最後のシーン。
空を見上げる彼女。
皆さんは何を思いますか?
彼氏はどうなったと思いますか?
このシーンでは彼女の冒頭のセリフ
No matter what, you always have somebody here for you.
Never gonna leave you.
「何があってもいつもあなたのそばにいる」
が流れることから、
彼氏は戦場で命を落とし、彼女は後を追った
と考えました…
2003年当時、僕と同年代の若者をはじめ多くの兵士の方々が「アメリカを守る」という大義のもとイラクに派兵されていきました。
(実際、ホームスティ先の家族も州兵としてイラクに派兵することがほぼ決まっていました。)
しかし、テロリストとの戦いで仲間や関係のない一般市民が巻き添えとなる現実を目の当たりにし、帰国後PTSDになった人が数多くいたと言います。
♪Wake Me Up When September Endsはグリーン・デイのアルバム「アメリカン・イディオット(American Idiot)」に収録された曲なのですが、このアルバムが発売された2004年9月は前大統領ジョージ・W・ブッシュが共和党の指名候補者として大統領選を戦っている最中でした。
アルバム American Idiot は、依然としてイラクに米軍を駐留させ続けるブッシュ大統領に対して、ビリー・ジョーからの強烈な反戦そして反ブッシュメッセージだったのかもしれませんね。
当時、僕は米国ワシントン州シアトルのコミュニティカレッジに通っていたのですが、ブッシュ氏の2期目の当選が決まった翌日、学校の壁に「No More Bushes!(ブッシュ家はもうごめんだ!)」という落書きがデカデカと描かれていたのを思い出します。
※人の名前は固有名詞なので複数形になることはありませんが、ニュースや政治コメディなどではブッシュ一家(パパブッシュ、W・ブッシュ、ジェブ・ブッシュ)をまとめてBushesと複数形にすることはよくあります。
国を守ってくれる兵士の方々は正に英雄です。もちろん心から敬意を表します。
ただ、彼らには家族や大切な人たちがいます。
やっぱり戦争は反対です。
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